2004年度総会とシンポジウムのお知らせ

 2004年度いしかわビオトープ交流会総会および、里山の自然観察会、シンポジウム「いしかわの身近な自然はどう変わったか」を以下の日程で開催いたします。総会は会員限定ですが、その他の企画はどなたでもご参加いただけます。多くの方のご参加をお待ちしています。

開催日時
  2004年4月4日(日) 午前10:00より

開催場所
  石川県森林公園(津幡町)及びインフォメーションセンター[わくわく森林ハウス]多目的ホール

スケジュール
 10:00−12:00  里山の自然観察会 インフォメーションセンター前集合
          主に森林公園内を探索します。

 13:00−13:45  通常総会

 14:00−16:30  シンポジウム「いしかわの身近な自然はどう変わったか」

今回のシンポジウムの目的

私たちが日常接している身近な自然は、高度経済成長期以降の40年間に劇的に変化、消失してきました。自然の移り変わりの時間単位からは劇的な変化ではありますが、日常の風景の変化としては緩慢であり、日々新しく塗り替えられる記憶の中からは、いつの間にか過去の風景は失われていきます。かつてたしかに存在していた、小川や湧き水、田んぼや雑木林の姿が、私たちの記憶から消えかかっています。
忙しさのなかで、私たちは身近な自然の移り変わりを傍観してきた気がします。しかし本来、身近な自然は、私たちが主体的に生きる場であり、また、私たちが関わりを持つとによって形成されてきたものです。
このシンポジウムでは、この数十年間で、身近な自然がどのように変わり、何が失われたかを見つめ直し、今後の身近な自然の保全と復元に、どのように取り組んでいったらよいかを考えたいと思います。
パネリストには、県内で自然環境や野生生物を長期間にわたって調査、研究されてきた4名の方にお願いしました。

パネリスト

  徳本 洋  氏(石川むしの会) クモ類、海浜の生物の専門家。

海浜の変化について、特にイソコモリグモとイカリモンハンミョウの生息環境に注目してお話しいただきます。

  大串 龍一 氏 (金沢大学名誉教授) 生態学、金沢城址の生物相の専門家。

市街地の自然の変化について、特に金沢城本丸の森の動物相に焦点を当ててお話しいただきます

  宮崎 光二 氏 (石川県自然史協会) 両生類学、サンショウウオ類の専門家。

里山の自然の変化について、特にホクリクサンショウウオの減少とその原因ついてお話しいただきます。

  古池 洋  氏(石川県地域植物研究会) 植物学の専門家。金沢みどりの調査会会長。

石川県内の植物群落や植物種の分布や変動と、その要因についてお話しいただきます。 

問い合わせ先

  いしかわビオトープ交流会事務局 biotopi@hotomail.com
          TEL.076-265-3323 FAX.076-265-3435

 

(2004年3月29日配信)

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