2004環境フェアでのブース展示
2004年8月21〜22日におこなわれた「2004いしかわ環境フェア」にいしかわビオトープ交流会としてブース展示を行いました。今回のテーマは、「金沢城公園の自然」です。金沢城公園には、人との手が余り加わっていない自然に近い森が残っています。都市中心部にある身近な自然としてたいへん価値のある場所です。現在、金沢城の復元が話題に上ってますが、貴重な都市の自然への十分な配慮が求められます。今回は、市民に広く金沢城の自然を知っていただくために、石垣と大木のジオラマを製作し、そこにすむ生きものについて解説しました。
また、金沢城の復元のあり方について簡単なアンケートを実施しました。
展示したパネル
製作したジオラマ
「石垣にすむ生きもの」
特に小動物にとっては、「すき間」は重要な生息場所(ビオトープ)です。都市では緻密な構造の人工物が多いため、金沢城の石垣は、すき間を利用する生き物にとって、とても大事なビオトープとなっています。ノトマイマイなどの陸貝(カタツムリ)、アカネズミ、アオダイショウ、ニホントカゲ、アマガエルなどがすんでいます。「樹洞を利用する生きもの」
胴体にぽっかりと穴の空いた大木。都市の中ではあまり見られません。大木の樹洞を利用する生きものにとって、金沢城の森はとても大事な場所です。タヌキやフクロウなどが利用しています。その他ヤマコウモリもやってくるかも知れません。キツツキ、ニホンミツバチ、キセルガイなども大木が大好きです。
アンケートの結果
どういう金沢城を望みますか?
建築物が復元され、石垣が整備された金沢城
−現在の森の一部は庭園として整備24名 森や自然が豊かな金沢城
−野生生物の重要な生息環境として現在の森をそのまま保全29名 森と石垣が共存する金沢城公園
−現在の森をできるだけ保全し、必要最小限の修復・復元をおこなう15名
ブースの様子
ジオラマの設置状況 ブース全体の様子
(2004年9月3日配信)